乾燥と肌のトラブルの関係
【乾燥】
乾燥が肌のバリア機能を低下させて、ダメージを受けやすくしてしまうため、シミ、しわ、たるみ等、さまざまな肌トラブルを引き起こします。では、乾燥の原因は何でしょうか。
長年蓄積された紫外線のダメージが大きな要因です。加齢によるものもありますが、肌の保水力、弾力が減り、ターンオーバーの遅れ、肌のバランスの崩れなどが乾燥を引き起こします。
実はこのほかにも、乾燥の原因があります。それは間違った洗顔方法。肌を乾燥させないためには、まず、正しい洗顔で、肌の汚れ、余分な皮脂を落として、肌の保水力をアップし、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分を、肌の深部に届けるスキンケアをすることが大切です。
肌を乾燥から守ることが、肌の若返りのポイントです。同時に、食事や、ライフスタイルを見直し、身体のなかからも若返りをしていきましょう。
シワ・たるみの原因と、改善に有効な成分
【乾燥、洗顔方法、加齢やストレス】
肌の潤いを保持する働きをする、細胞間脂質(セラミド)や弾力を支えているコラーゲン、エラスチンの減少が、シワ・たるみの原因となります。界面活性剤を使った洗顔剤や間違った洗顔方法も肌を乾燥させ、シワやたるみの原因になるので注意しましょう。
乾燥ジワをそのままにしておくと、シワが深くなって目立ちます。消すのも難しくなるので、早めに対処しておきましょう。
【シワ、たるみの改善に効果的な新成分】
ダメージを受けた肌を修復し、シワやたるみを改善し、ハリをもたらすペプチド(アミノ酸の集合体)が注目されています。特に注目されている、ペプチドの2つの成分が、アルジルリンと、マトリキシル3000です。
アルジルリン
ペプチド(アセチルヘキサペプチド-8)が筋肉の緊張をほどき、短時間のうちに表情ジワを軽減します。シワを修復する即効効果ではすでに世界で実証済みです。「塗るボトックス」とも呼ばれ、表情筋に作用するので、深いしわの改善に効果があります。
マトリキシル3000
2種類のペプチド 、(パルミトイルテトラペプチド-7)と(パルミチオルオリゴペプチド)が新しい肌細胞の代謝を促して肌のコラーゲンの合成を促進し、肌のハリ、しわ、たるみの改善、皮膚のターンオーバーの遅れを取り戻すなど、ダメージをうけた肌を修復する働きがあります。
シミ・くすみ
シミやくすみ、肌の色ムラは、紫外線や加齢による、メラニンの過剰生成や肌のターンオーバー(新陳代謝)の遅れが原因でできます。
シミにはいくつか種類があるので、自分のシミがどれなのかをまず確かめ、種類にあったケアをすることも大切です。
シミ、美白ケアには2種類あります。予防のためのケア、とできてしまったシミのケア。両方が必要です。抗酸化作用のあるビタミンC、ポリフェノール、カロテノイド等を食品等で摂取することで、体の中から積極的にシミの予防ができます。
ハイドロキノンとビタミンCがメラニンの生成を抑えるには、効果的です。ハイドロキノンは、メラニンの生成を促進する酵素チロシナーゼの働きを抑制します。ビタミンCには、メラニンの生成を抑制する作用と肌のターンオーバーを促進する作用があります。また、ビタミンAも肌のターンオーバー整える働きがあるので効果的です。
大人ニキビ
思春期の代名詞のような、ニキビは皮脂の過剰な分泌が原因のひとつですが、大人になってからできるニキビは、「大人ニキビ」と言われ、不規則な生活、ストレス、ホルモンの乱れなどが原因と言われています。
【ニキビの元となる原因】
- ストレス(全般)
- 不規則な食生活
- 睡眠不足
- 紫外線
- 便秘
- ホルモンバランスの変化
- 過剰なメイク
- 間違ったスキンケア
等。
ニキビの根本の原因になっているものをみつけ、それを改善しなければ、薬などで直ったように思えても、対蹠的な方法では、またできてしまいます。自分のニキビがどんな種類なのかを知って、正しいケアをしていきましょう。生活を改善して、ニキビができにくい環境づくりをすることも大切です。
【ニキビの種類】
コメド(ニキビの予備軍)
角栓(コメド)は、皮脂が過剰に分泌され、古い角質と混ざり合ってできます。毛穴を塞ぐ原因となるニキビの予備軍です。
白ニキビ
皮脂が盛り上がって、頭が白っぽくなったモノです。角栓で毛穴が塞がれ、皮脂が毛穴にどんどん溜まってできます。
黒ニキビ
詰まった皮脂が毛穴を押し広げ、皮脂や汚れが空気に触れて頭が酸化して黒くなります。これが黒ニキビです。主にTゾーンや鼻、あごの周りにできやすくなります。
赤ニキビ
肌の中いるニキビ桿菌は、通常は肌を弱酸性に保つ作用がある、良い細菌なのですが、毛穴に皮脂が詰まるとこれを栄養にして増殖し、その過程で刺激性物質を作ります。これが刺激となり、炎症を起こして、赤く大きく膨れ上がったものが赤ニキビです。
黄ニキビ
赤ニキビの炎症が進行してできます。毛穴に膿が溜まって膨れ上がり、毛穴周辺の組織が破壊され、真皮層まで傷つくので、ニキビ跡が残ります。