紫外線のダメージは蓄積するばかり!
【光老化】
肌の老化の一番大きな原因は、加齢ではなく紫外線による肌のダメージ。シワ、たるみ、毛穴の開き、乾燥、シミ、くすみなどの肌のトラブルは、約80%が紫外線による「光老化」と言われています。
20代:ごわつき、 30代:シミ、ごわつき、 40代:シワ、シミ、ごわつき、 50代:くすみ、しわ、しみ、ごわつき、60代:たるみ、くすみ、シワ、シミ、ごわつき と肌のトラブルは加速します。
肌の老化は、紫外線を浴びた時間と量に比例するそうです。紫外線で肌の老化を早める活性酸素が発生し、シワを促進する酵素が活性化したり、コラーゲンが切断されて、シワやたるみ、シミの原因となっってしまいます。
「光老化」を引き起こ大きな要因が紫外線のA波(UVA)です。UVAは、雨や曇りの日でも降り注ぎ、窓ガラスも通り抜けるので、部屋の中でも特に、窓の近くは安心できません。
【紫外線の豆知識】
- 曇りの日でも70〜80%の紫外線が降り注いでいます
- 4月から9月頃は、年間紫外線照射量の70〜80%を占めます。
- 1日の中では朝10時〜午後2時までが最も紫外線が多くなります
- 標高が高くなるにつれて紫外線の量は増えます。
- 反射する紫外線にご用心!白い壁のそば等は紫外線が反射して浴びる量が増えます。
- 紫外線を浴びる量が一番多いのは雲がある晴天。紫外線が雲に反射し四方八方から降り注ぐ為です。
UVAは、波長が長いので、真皮まで届いて、コラーゲンを破壊し、エラスチンの働きを弱め、肌を老化させます。できるだけ紫外線を浴びないようにすることと、保湿が大きなポイントです。
肌の乾燥は、バリア機能が弱まり、紫外線などによるダメージを受けやすくなります。肌の抵抗力を高めるためには、外からも中からも水分を補給することが大切です。
紫外線の種類と肌への影響
【紫外線の種類】
紫外線A波(UV-A)
エネルギーは弱いですが、波長が長く、雲も透過します。肌の真皮まで達するので、シミ、シワの原因となり、コラーゲンの劣化やがんの原因ともなります。A波による日焼けはタンニングと呼ばれ、皮膚が黒く焼けます。ガラスも透過するので室内でも浴びる可能性があります。
紫外線B波(UV-B)
エネルギーが強く、肌を赤くしたりヒリヒリさせたりします。肌の奥までは到達しません。A波に比べると太陽光線の中に含まれる量は少ないですが、サンバーンをおこし、コラーゲンの劣化やがんをの原因となったりします。雲やガラスは透過しません。
紫外線C波(UV-C)
ほとんど地上には届かないといわれていますが、最近、オゾン層の破壊により、届き始めた、という報告もあるそうです。
【肌への影響】
肌の乾燥
肌の水分と潤いを保っている油分を奪います。長い間紫外線にさらされ続けると、潤いがなくなり、カサカサの肌になってしまいます。
肌のキメが粗い
コラーゲンが減少し、肌のキメが不規則になったり、粗くなったります。
シミ
シミの原因となるメラニンを大量に発生させます。
肌の赤み
毛細血管にもダメージをあたえ、拡張して赤ら顔の原因となります。
シワ
コラーゲンやエラスチンを破壊するので、シワの原因になります。特に深いシワやほうれい線は、一般的に光老化と関係があると言われています。
紫外線対策は肌のタイプ別に
適切な紫外線対策をするには、肌のタイプにあった対策をする必要があります。
紫外線に対する抵抗力の違いは、大きく3つのタイプに分かれます。
色白: 日光にあたるとすぐに赤くなり、その後は日焼けで黒くならない。
普通の肌色: 日光にあたると赤くなり、その後肌の色が黒っぽくなってくる。
色黒: 日光にあたってもあまり赤くならないで、すぐに黒く日焼けする。
【肌タイプ別の紫外線対策】
色白タイプ
最も紫外線のダメージを受けやすく、DNAが傷つきやすいタイプです。皮膚ガンになるリスクも高くなります。
日頃から日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘を使うなど、直接日に当たらないように工夫しましょう。
肌が赤くなるサンバーンを起こした時は、キュウリパックや肌を冷やす作用のあるローションなどで直ぐに肌を冷やし、炎症を抑えましょう。
普通タイプ
紫外線の刺激でメラニンの生成が活発になり、シミができ易くなります。ビタミンC美容液を使用したり、ビタミンCが多く含まれる食品を積極的にとると良いでしょう。
色黒タイプ
紫外線に対する抵抗力が強いですが、メラニンの生成が活発になり、肌が黒っぽくなるサンターンを最も起こし易く、肌が乾燥してシミ、シワができ易くなります。ビタミンCや水分保持力を高めるビタミンAなどを食事やサプリメント、スキンケア商品で補いましょう。